デジタル化とベース・レジストリ(と偽ウイルス感染の警告!)

アナログの世界に生きていそうな司法書士ですが、世の中のデジタル化にあわせて進化しております。

実際私もほぼ25年ぶりに司法書士に再登録し、ずいぶんデジタル化が進んだと実感しています。登記申請は今やオンライン申請が主流となり(完全にオンラインにはなり切れていないところもありますが)、設立の際の定款認証手続も電子認証手続が当たり前のように行われています。そしてまだ主流とはいえませんが、ハンコの代わりに電子署名が活用されている場合もあります。

今後は電子帳簿保存法により、あらゆるお金の出入りに関する帳票が電子化されることが想定され、マイナンバーカードやeシールの登場によりハンコもいらなくなる、許可書や資格証明書の類も全て電子化・・・などなど、世の中は「デジタル」が基準となっていくことでしょう。

そして本日受講した日本司法書士会連合会主催の研修で、デジタル庁が推進する「ベース・レジストリ」について学びました。各省庁でデータベースを共有し、例えば今まで各役所に提出していた書類も、一回提出すれば済む、あるいは手続すらいらなくなる、とのことで個人的には大歓迎であります。われわれ司法書士を含む士業の仕事は減ることが想定されますが、書類取得とか届出行為よりも、もっと価値のある部分にリソースを割くことができる、とも考えられます。

会社をやっている人であれば一度は参照したことがある、国税庁法人番号公表サイトも商業登記のデータを利用した既存のベース・レジストリの一つとのこと。省庁間のデータの利活用によって私たちも便利になっている一例です。今後は不動産登記情報も活用されていくというお話でした。

ただ、住所の表記のゆれとか文字化け、個人情報保護法など、聞けばなるほど・・・と思うようなハードルがあるようです。もし英語圏だったらもう少しスムーズに検討が進んだ?のかもしれませんが、そもそも不動産登記制度がなければこのような検討もできないでしょうし・・・。せっかくの不動産登記情報、さまざまなところで便利に活用される社会になればいいなと思います。

・・・と書いたところで、著作権フリーの画像をダウンロードしようとしたところ、変なところをクリックしたらしく、下記の警告(左)が出ました。

独立行政法人情報処理推進機構より引用

偽の警告なのでをタスクマネージャーから画面を強制終了しましたが、なんだか差し迫った音声付きだったので一瞬焦りました・・・汗

デジタル化で世の中はとても便利になりますが、こういうことをする輩の撲滅とITリテラシーの向上は必須ですね。

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